特集一覧
-
池井戸 潤「過去と現在の「接点」を探して」
亡き父の故郷である山里・八百万町で暮らしはじめたミステリ作家・三馬太郎が地元消防団の一員となって活躍する『ハヤブサ消防団』。 二〇二二年に刊行され、翌二三年に柴田錬三郎賞を受賞。 同年、中村倫也主演でドラマ化され大ヒットした池井戸潤初の“田園ミステリ”に、待望の第二作が誕生しました。 執筆の日々、その格闘を振り返ります。
-
佐藤雫「「保る」とは何か」
明治二三年、新潟に生まれた日本最初の保育園、赤沢保育園。 小説すばる連載作である、佐藤雫さんの最新刊『汽笛、聞こえる』は、その始まりを支えた人々の営みを、豊かな想像力で描き出した長編です。 歴史恋愛小説から新たな一歩を踏み出した佐藤さんに、本作に込めた思いと、今の社会へ向けた問いについてうかがいました。
-
三浦しをん×岩宮恵子(臨床心理士・公認心理師)「日常と非日常のあわいで」
少年の幼心を強烈にとらえた美しき継母に、未来を予知する「夢見」の力をもつ一族――。 さまざまな“カリスマ”に心を奪われる人たちの姿を描き出す、三浦しをんさんの最新作『夜の恩寵』を、臨床心理士・公認心理師の岩宮恵子さんはどう読んだのか。 物語の発端と、母性の呪縛にも連なる本作の魅力について、お二人に語っていただきました。
-
千早 茜×藤本悌志(香老舗 松栄堂・調合師)「香りを編む、言葉を燻らす」
今春、金沢21世紀美術館にて開催された「言葉でつなぐ、私と香り展」。 香老舗 松栄堂が主催する本展の目玉となったのは、千早茜さんの言葉とお香の香りのコラボレーションでした。 会期後半には、松栄堂のお香づくりの中核を担う調合師・藤本悌志さんと千早さんによる、充実のトークセッションが開催。 聞き手に江南亜美子氏を迎え、大盛況となった同トークイベントを載録します。
-
倉田タカシ「エンタメと絶望の交点で」
近未来の日本を舞台に、四人の流れ者が機械の〈獣〉を追う―― 本誌掲載作である倉田タカシの最新作『タフな狩り』は、SFと冒険小説のスリルを湛たたえながら、息苦しい世界の手触りを濃密に描き出す。 コロナ禍をまたぐ五年の執筆期間中、揺らぎながら形を得た物語の背景には何があったのか、お話をうかがいました。
-
月村了衛「現実から目を背けない」
月村了衛『テロル』は、ある青年の内面を通して、暴力へと向かう心理と社会の歪ひずみを描き出す、切れ味鋭い作品だ。 作者は「テロル」という言葉にどんな意味を込めたのか。執筆の背景を聞いた。
-
東山彰良×佐橋佳幸(ギタリスト/プロデューサー)「パワーコードが飛んでくる」
十歳のある日、母を名乗る人物に連れられてサイドカーで旅をした久保田炳児(ぺいじ)。 東山彰良氏の最新刊『ママがロックンロールしてたころ』は、そんな炳児の音楽と共にある人生を、時に激しく、時に冷静に、それでいて滑らかに辿っていくような作品だ。 第一線で活躍し続けるギタリスト・佐橋佳幸氏を迎え、本作について、そして小説と音楽の魅力を大いに語っていただいた。
-
天沢時生×小川 哲「ダークサイドの滋賀を突き抜ける」
スニーカーの贋作で滋賀を、世界を手に入れる――。 小説すばる連載作の天沢時生氏『キックス』は、破天荒に破天荒を重ねたギャングスタ小説だ。 同じくSF出身の大先輩である小川哲氏を迎え、天沢氏を作家として世に送り出した大森望氏に進行していただきながら、今作の魅力について深堀りしていただいた。
-
平石さなぎ「“美しい負けざま”を描きたい」
ある宗教団体で「創始者の生まれ変わり」として崇められる小学四年生・吉沢癒知と、父の仕事の都合でさまざまな土地を渡り歩いてきた同学年の転校生・渡来クミ。二人は出会い、友情を深めることで、お互いの運命を変えていく――。第38回小説すばる新人賞を受賞した『ギアをあげて、風を鳴らして』(「ギアをあげた日」を改題)の著者・平石さなぎさんに、本作に込めた思いと本作に至る道のりを聞きました。
-
北方謙三×美村里江(俳優)「海が紡ぐ物語」
待望の第二巻が刊行となった北方謙三さんの『森羅記』。今回のゲストは、『チンギス紀』の文庫解説でも北方作品について熱く語ってくださった俳優・美村里江さん。美村さんが読み解く『森羅記』の魅力とは――? 惹かれるキャラクター、好きな表現、演じてみたい場面、そして、共通の趣味である海釣りの話題まで。縦横無尽に広がるおふたりのトークをご堪能あれ。
-
北方謙三×織田裕二(俳優)「小説と映像、唯一無二の表現」
累計発行部数1160万部を超える歴史小説の金字塔、北方謙三「大水滸伝」シリーズ。その原点となる『水滸伝』が、圧倒的スケールで完全映像化! 待ちに待ったドラマの放送・配信スタートを記念して、原作者・北方謙三さんと主演・織田裕二さんの対談が実現。小説と映像、表現者としての醍醐味を語り合いました。
-
砂原浩太朗「武家の女性像を問い直す」
江戸時代、武家に生まれた女性たち。多くの社会的制約を課せられながらも、彼女たちは己を貫き、強く生きようとした。最新作『武家女人記』を通して、砂原さんが描こうとした女性の姿とは――。作品に込めた思いと創作論をたっぷり伺いました。