特集一覧
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北方謙三×加藤シゲアキ「書き続けた先で出逢うもの」
北方謙三さんが作家人生の集大成と位置づける、一大歴史巨編『森羅記』の刊行がいよいよスタートする。生きることは書くこと、書くことは生きること――。デビューから55年、ひたすらに書き続けてきた北方さん。そして、NEWSのメンバーとして活動しながら、精力的に小説の執筆に取り組んでいる加藤シゲアキさん。進化し続ける二人の作家が、創作について熱く語り合った。
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遠田潤子「家族の“業”に対峙する」
炎と土の芸術といわれる備前焼の里・伊部で、人間国宝である祖父の優しいぬくもりと、硬くて冷たい水のような父に挟まれて育った城。 作陶家として、家族として、三世代にわたり紡がれてきた“業”のありかを描き出す、最新刊『天上の火焰』。作品を通じて、 遠田潤子さんが見つめたかったものとは?
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森晶麿×宮田愛萌(作家・タレント)「言葉が紡ぐ謎と青春」
森晶麿さんの新刊『虚池空白の自由律な事件簿』の刊行を記念し、作家・タレントとして活躍する宮田愛萌さんとの対談が実現。自由律俳句と短歌という異なる詩型を軸に、創作の背景、言葉へのこだわり、そして物語の構築方法まで、深く語り合っていただきました。
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篠田節子×高橋明也(東京都美術館館長)「自分が立てたコンセプトに押し潰されず、歳を取るに従って自由度が増していく」
篠田節子さんの長編小説『青の純度』は、謎に満ちた画家の足跡を追う圧巻のアートミステリーだ。本書刊行を機に久しぶりの再会を果たしたのは、美術史家で、現在は東京都美術館館長を務める高橋明也さん。長きにわたる親交がある二人の対話は、作り手へのエールへと繫がっていった。
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渡辺 優×齋藤明里(女優/読書系YouTube「ほんタメ」MC)「世の中は恋愛至上主義なのか?」
意外性のある設定の中に、世の中に対する違和感を盛り込む小説家、渡辺優さん。読書系YouTube「ほんタメ」でMCを務める女優の齋藤明里さんは、そんな渡辺作品を愛読している。渡辺さんの新作『女王様の電話番』の刊行を記念して、お二人に作品のこと、そこから感じたことをたっぷり語っていただきました。
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座談会 ヒトコワ大喜利 浅倉秋成×新川帆立×似鳥 鶏
ヒトコワ――。それは幽霊や妖怪、超自然現象ではなく、“生身の人間”がもたらす怖さ。そして今ここに、出されたお題に対して、大喜利形式でヒトコワな回答を披露するという、奇天烈企画に果敢に挑む猛者たちがいた。浅倉秋成、新川帆立、似鳥鶏。今を時めく個性豊かなミステリ作家三名である。書評家・若林踏の舵取りのもと、《ヒトコワ王》の称号をかけた熾烈極まる戦いの末に、彼らが行き着いた人間の怖さとは――?
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宇佐美まこと×松浦秀人(日本被団協代表理事)「被爆80年、物語に託した軌跡と奇跡」
ミステリにホラー、社会派ドラマまで、多彩な作品を生み出してきた宇佐美まことさん。新刊『13月のカレンダー』では、広島に投下された原爆を巡る「奇跡の物語」を紡ぎました。戦後80年。遠ざかってゆく戦争の記憶を、いかに繫いでゆくべきか――。被爆者の松浦秀人さんをゲストに招き、おふたりが暮らす愛媛県松山市でお話を伺いました。
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窪 美澄×藤野千夜「団地を書くふたり」
さまざまなルーツを持つ人々が暮らす団地を舞台に、中学生のひと夏を描く窪美澄さんの『給水塔から見た虹は』が書籍化されます。刊行記念として、窪さんが愛読してきた作家、藤野千夜さんとの対談が実現しました。藤野さんといえば、『団地のふたり』や『団地メシ!』といった団地の魅力が詰まった作品の書き手。団地を書き続けてきたおふたりに、団地に対する思いや互いの作品の印象、執筆の背景などを語っていただきました。
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堂場瞬一「日本政治の未来をフィクションで問う」
直接民主制へ移行し、国会が廃止された近未来の日本。国民による直接投票で行われる首相選挙は大荒れだ。二大政党が擁立する首相候補に加え、出馬を表明して人心を一気に掴んでいく人気YouTuber ――。果たして、社会はどちらへ舵を切るのだろうか。堂場瞬一さんの通算195冊目の作品にして、実験的政治小説第二弾『ポピュリズム』の世界観を語ってもらった。
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宇山佳佑×檜山沙耶(フリーアナウンサー)「風が吹くたび、物語が生まれる」
「ガラス雑貨専門店・風読堂」を営む級長戸辺風架(しなとべ ふうか)。彼女には風が持つ記憶を読むという特殊な能力があった。彼女はアシスタントの青年・帆高(ほだか)とともに依頼人たちが抱えた問題を解決していく。小説すばる連載時から好評だった宇山佳佑さんの『風読みの彼女』が単行本になりました。刊行にあたり、ウェザーニューズで気象キャスターとして活躍し、その後も活動の幅を広げる檜山沙耶さんとの対談が実現!
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藍銅ツバメ「キャラクターの執心に惹かれ」
『鯉姫婚姻譚』で「日本ファンタジーノベル大賞2021」大賞を受賞し、妖怪・怪異が登場する小説を発表してきた藍銅ツバメ。この度、処刑人と忍者の異種タッグが活躍する幕末怪異ファンタジー『馬鹿化かし』の刊行を控え、殺陣たて教室にて体験レッスンを受講した。インタビューを通し、作家の濃密な世界観は、自身の経験と豊かな想像力、そして幅広い好奇心によって生み出されていることが伝わってきた。
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井上芳雄(俳優)×加藤和樹(俳優)「「男二人」が物語を熱くする」
零細工場を営む家で育った山崎瑛。日本有数の海運会社のオーナー一族に生まれた階堂彬。二人の少年が長じて銀行員となり、仕事を通してそれぞれの宿命に向き合っていく池井戸潤作の青春大河小説『アキラとあきら』。テレビドラマや映画でも好評を博したこの作品が、昨年秋からラジオドラマ化。主演を務める井上芳雄さんと加藤和樹さんが語る、ライバル論、友情論とは。